特集!! ノートパソコンが危ない


(2000/01/15作成)

昨年(1999年)デスクトップに比べ高額にも関わらず、売れに売れたノートパソコン。ヒットの1番の要因は携帯性、もしくは省スペース性であろう。

しかし・・・ちょっと待った!! そのノートパソコン大丈夫??

ノートパソコンの特徴を検証しながら、問題点、そして将来性について少し考えてみましょう


1.サイズ=コンパクトである
利点
問題点
要因
携帯性に
優れている
破損しやすい 持ち運ぶ機会が多くなり、振動や衝撃を与えやすい
省スペース 蓄熱する 内部の空間がほとんど無く、冷却ファンも小さいのでかなりの高温(40度C以上)にすぐなる
  ディスプレイの
故障が多い
ディスプレイの開閉が頻繁におこなわれ、その接合部にある内部のケーブルに負担がかかる
コンピューターにとって、最大の敵である「熱」の問題が大きい。通常40度Cで危険、50度Cでオーバーヒートである。デスクトップの場合、オーバークロックや、SCSI−HDDを酷使しない限り40度Cを越えることは、まず無い。しかし、ノートパソコンの場合触って「熱いと感じる=体温より温度が高い」ことは日常茶飯事である。空間の多いタワー型が一番安全であることは言うまでもない。蓄熱すると誤作動を起こしやすく、何かとトラブルの原因になるのである。

2.コストパフォーマンス=良く無い
利点
問題点
要因
  高い!! 倍以上の価格差である。液晶ディスプレイの価格を考慮しても、特にCPUの性能面での違いもありで、やはり高い
バッテリーがある   コレはノートパソコンの特権?(デスクトップにも非常用の電池がマザーボードに付いているモノもある)かな。しかし、バッテリーリフレッシュをこまめにしないと、見る見る性能が落ち1年後には10分保ちますか? 状態に陥る・・・
ハード機器の増設は絶対に外付け(内蔵型の方が安い)となり、さらにHDDは2.5インチであるため高いのである。また、基本性能も特にCPU、HDDの容量で差が目立つ。



今後の発展予想(希望)とまとめ(メーカーの対応)

最近のノートパソコンはどんどん薄くなりB5サイズも出現! 性能も向上して結構なことであるが、そろそろ限界ではないだろうか・・・。新たな技術でさらなる進化がきっとあるだろうが・・・、
しかし!!
 なんとトラブルの増えたことか

今まで挙げたノートパソコンの特性で明らかのように、軟弱でもろいパソコンになってきた気がするのは私だけだろうか。(DOS時代の98ノートに比べれば丈夫だか・・・)トラブルの多さは、デスクトップ(パワフル&スピーディ!!)の比ではなく、ユーザーの手がどんどん加えにくくなっていっている。特に最近のNECのノートパソコンはHDDの交換すら簡単にできないではないか!!。SONYや富士通はキーボードが持ち上がりその下にHDDがあるので、比較的簡単だが・・・。

最近の事例で、液晶のバックライトが消え、それを修理にメーカーに出したところ(そのノートパソコンはHDD交換済み)、液晶ディスプレイのトラブルの原因が、「HDDの交換かもしれない」。さらに、「HDDを変えると消費電力が変わり・・・・」
・・・あのねー、メーカーさん・・・、おたくのパソコンのマザーボードはHDDの交換にも耐えられないほどのモノを使ってるんですか?

最近のメーカーパソコンは、「買ったまま使え。さもないと・・・・」のような、建て前があるようで、2年後に確実にパソコンを新調させるのが目的なんでしょうか? そんなこともあり現在のノートパソコン(NEC:LaVie-NX:PEN-MMX166Mhz)を買い換える気はしないのだが、お薦めのノートパソコンはIBMの「シンクパッド」。これは、見た目でも耐久性の高さがうかがえる。(スペックアップのしやすさは、さだかではないが・・・)希望としては、すべてのノートパソコンをスペックアップできなくするのではなく、パワーユーザー用の従来のようなノートパソコンも作り続けて欲しいですね。また、もう少し親切なサポート体制が欲しいですね。電話はつながりにくいし・・・。

最後に、耐久性、放熱性、進展性に欠ける最新のノートパソコン(デスクトップに比べ)を壊れないと思って使うのは、大変危険だと思われるので「ノートパソコンはトラブルが多く壊れやすい」という認識が必要かもしれません。いずれにしても、2,3年後の最新のノートパソコンがどう進化しているのかたいへん楽しみですし、その時に現在のノートパソコンはどういった運命をたどるのでしょうか・・・?


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