第5弾!! 検索エンジンを分析する

(2000/08/23作成)



1.検索エンジンとは?
 「検索エンジン」は、よく電話帳に例えられます。
検索エンジンには大きく2種類があります。
YAHOOに代表される、「人間(による申告・登録)型」と、
Infoseekに代表される、「ロボット(による自動検索・自動登録)型」です。

 人間型の場合、全て手作業になるので登録できる数に限度があり、より多くの時間を必要としますが、ロボット型では、定期的な自動巡回によって情報収集し、自動的に登録されるので、短時間で多くのサイトの登録ができます。
 情報量も当然ロボット型の方が多いので、効率の良い検索方法も異なります。
YAHOOなどは、カテゴリーからの検索が、信頼できる情報を一定の範囲内で効率よく集めることができます。検索対象は、確実に存在するであろう情報で、検索範囲は限られます。よって、一般的な情報収集に向いています。
Infoseekなどは、キーワードを複数用いて幅広く検索し、自分の欲しい情報を絞り込んでいくのが良いでしょう。検索対象は、関連情報すべてで、検索範囲は広範囲にわたります。よって、マニアックな情報収集に向いています。

 検索エンジンの数は、日々増えており、その数は現在300を越えています。
当ホームページのトップの下方にも、有名な検索エンジンをいくつか配置してありますので、同じキーワードでも検索エンジンによって集まる情報が異なることがおわかり頂けると思います。


2.自分のホームページを検索エンジンに登録する場合
 この場合、検索エンジンに対して、なんらかの申告が必要になりますが、自分で一つずつ登録する方法と、登録ロボットを使って一気に済ませる方法があります。
 ロボットによる自動登録のサービスと人間による手動登録のサービスを代行してやってくれる業者もありますが、手動登録の方が断然効果があります。また、ロボットによる自動登録はほとんど効果がありません。

 なぜ効果がないのか?
1.各検索サイトにおいて、最も適したカテゴリー、キーワード、紹介文が登録できない。
2。ロボットが「登録した」といっても、実際に処理が正常に行われたのかわからない。
というのが主な理由です。

 ロボットによる自動登録サービスとは、
ある一定のフォーマットにしたがってタイトルやURL、紹介文、キーワードを作っておいて、あとでまとめて複数のサーチエンジンに一度に登録をかけます。

 仮に、あるサーチロボット(サイトA)が次のフォーマットを採用しているとします。
タイトル:20文字以内 紹介文:50文字以内 キーワード:8個まで

 そして、このロボットに次のような情報を入力したとします。
タイトル:18文字 紹介文:45文字 キーワード:7個

 次に、サーチロボット(サイトB)が次のようなフォーマットを採用していたとします。
タイトル:15文字以内 紹介文:90文字以内 キーワード:12個まで

 すると、このサイトBには登録ができないことになります。なぜなら、タイトルの制限数をオーバーしているからです。
ロボットの登録先サーチエンジンは、必ずしも全てのサイトが20文字までのタイトルをサポートしているわけではないので、こういった問題が起こります。

 仮に、15文字以上でも(違反行為ですが)登録が可能だったとしましょう。
しかし、このサイトBは紹介文を90文字まで許可しているのに45文字までしか登録しなかったら、検索ヒット率という意味でも、他のサイトのPR率と比較しても劣ります。
 通常、紹介文に使われている単語も検索の対象になりますので、90文字まで許可しているサイトで45文字の登録では、同じサーチエンジンに登録されている他サイトと比較した場合、検索ヒット率が落ちることになります。

 キーワードについても同様で、12個まで許可しているのに、このロボットを利用してしまうと7つしか登録できないのでヒット率が劣ります。
つまり、せっかくサーチエンジンに登録しても、無駄が多く、登録する意味が薄くなります。

 「ロボットの精度をあげればいいじゃないか」とお思いでしょうが、実際に実現するのは非常に困難です。
まず第一に、検索サイトは日々新しいものが登場し、古いものは消滅していっています。
またサーチエンジンの登録に関する仕様が変更されていることもしばしばです。ところが、ロボットが保有する検索サイトのデータベースを日々更新していくのは非常に困難な作業です。
さらに、仮に全てのサーチエンジンに適切に登録できるように、次のような複数のフォーマットを採用してしまうと、作業が非常に煩雑になってしまいます。これではロボットの意味が薄れてしまいます。
プログラムも複雑になり、手軽に購入できるようなものでは無くなってしまいます。

タイトル(10文字以内)
タイトル(12文字以内)
タイトル(15文字以内)
タイトル(20文字以内)
タイトル(32文字以内)

 こういった問題は、手動登録であれば解決します。手動登録は、登録するときにその登録サイトまで実際に訪れますので、サーチエンジンの登録仕様が変更されていてもその場で対応できます。
各サイトの許可するキーワード数や紹介文、文字数にも個々に対応できますので、最も適切な内容を登録することができます。ロボットによる自動登録で発生する問題は全て解決できます。

 以上の理由で、手動登録のほうが登録する効果が得られるのですが、手動登録には全く問題がないかというとそういうわけでもありません。
手動登録ではあまりに時間がかかりすぎます。1つ1つ登録していくのはかなり大変です。しかし、できるだけ多くの検索サイトに登録しておきたい、というのは多くの人が考えることです。
 だから、手動登録のメリットと、自動登録のメリットを考えて、上手にこの2つを組み合わせるのが最も良いかもしれません。どちらか1つだけ選ぶとすれば、手動登録だけをした方が良い結果が得られるかもしれません。


3.あとがき
 検索エンジンに登録するにも、まず、自分のホームページの目的、主旨、目標などが、明確であることが大切です。実際に初めて登録する場合は、かなりの労力を必要としますし、「YAHOO」に登録するには、適切なカテゴリーの選択と、根気が必要となります。
 サーチエンジンを利用する場合は、各エンジンごとに、特徴や、性質が異なりますので、情報の種類に合ったエンジンで検索すると時間を節約できるでしょう。
また、1つのサーチエンジンで見つからない場合でも、他のサーチエンジンで検索すると、以外に簡単に見つかる場合もありますので、特にマニアックな検索は根気よく検索してみましょう。

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