２００２年「東建コーポレーションカップ」で、谷口徹が大逆転で優勝した。 前半２日間はイーブンパーの４４位と出遅れたが、後半２日間で１６アンダー！　 しかも最終日は驚異の１１アンダーだった。
　では、後半２日間は何が違ったのかというと、ニューアイアンから、昨年まで使っていたアイアンに戻したのが功を奏したようだ。 これは単に、道具がどうのこうのと言うよりも、心理的な不安要素を抱えていては 「良い仕事ができない」という事であるかもしれない。 ゴルフという、自分との戦いである競技では、精神的な部分に左右されがちだが、 何よりも、道具を変えることによって、気持ちを切り替えることができた事が優勝に結びついたのかも知れない。
　実績に裏付けされた自信は、「間違いなくうまくいく」という確信を持つことができるが、 経験不足な所は、どうしても「上手く出来るかなかぁ」という、精神的な不安を生んでしまう。 その結果、ミスが多くなってしまう。
　今回の谷口徹の優勝は、そんな事を再認識させられる出来事であった。