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AIは1950年代に提唱されたと言われていますが、いったい何をもってしてAIなのか、その言葉の使い方は結構、曖昧です。
人工知能といっても、プログラミングされたものから、自習能力のものまで、存在しています。
わかり易い例をあげると、「麻雀」や「将棋」ソフトの思考ルーチンを代表とする、ゲームソフトのAI。
ゲームと言えば、1980年頃のマイコン時代にも、麻雀ゲームはありました。
現在からすると、とてもAIと呼べるものではなく、人間が圧倒的に強かったし、コンピュータはインチキをして人間と同等の戦いをしていました。
Windows95時代ともなると、オセロ、チェス等は理詰めで勝てるので、処理能力が上がった結果、人間のプログラミングでも結構強くなりました。
私も使っていた「AI将棋3」という将棋ソフトは、連続して勝つと2段の棋力があるという触れ込みでしたが、特定の手順を指すと、とっても弱くなるというプログラミングの限界も存在しました。
2010年代になり、PCも64bitが主流となると性能UPにより、ゲームAIは格段に進歩しました。
ルールさえ教えれば、手順や定跡をPCが蓄積した中から、良手順を判断し、PC内の自動対局を行い、更に最良手順を判断できるようになりました。
こうなると処理能力の高いPCは、プロ棋士がミスをすると勝つようになり、現在では序盤からプロ棋士の能力を圧倒するまでになしましたね。
ここまで来ると、特定の分野ではAIは人間を超えたとも言えます。
別の言い方をすると、AIが、人間の定跡をプログラミングされているのではなく、データのなかから判断しているということは、今のところAIの能力は、人間のように、閃きや直感といった曖昧な、しかし、感情や魅力的な能力と言えるものではありません。
やはりAIの進歩は、CPUやSSD、メモリの性能アップによるところが大きいです。
今後は、量子コンピューターの開発が急がれていますが、完成するとさらに処理能力は上がります。
現在の「0・1」コンピューターが2次元の処理能力だとすると、量子コンピューターは3次元以上の処理能力を発揮すると言われています。
そうすると、閃きや直感といったことも、AIができるようになるかも知れません。
余談で、子どもの頃見たマンガ『ルパン二世』で、ルパンが、コンピューターに気まぐれで裏をかき勝つという話があった。
行動パターンのビックデータからディープラーニングされたら、さすがのルパンも勝てないのか?
行動をどれだけ正確に読まれても、逮捕する人間がルパンの能力に勝てないのなら、結局は人的なミスを見逃さないルパンが勝つような気がする。
いや、最終的には絶対に逃げ切るルパンであって欲しい! |
22:56, Friday, May 24, 2019 ¦ 固定リンク
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